J3大宮の横山知伸コーチが4日に死去 昨夏に脳腫瘍が再発と診断 クラブが発表
J3大宮は11日、U-18フィジカルコーチ兼U-18コーチの横山知伸氏が4日に死去したと発表した。38歳だった。すでに家族葬が執り行われ、遺族の意向で訃報が葬儀後になったという。供花、香典、弔問等は固く辞退させていただきたいとの申し出もあったとした。
クラブとしては後日に「お別れの会」を執り行う予定で、日時や場所などの詳細が決まり次第、発表される。
クラブの佐野秀彦代表取締役社長は「大宮アルディージャは、とても大切なかけがえのない仲間を亡くしました。突然の訃報に接し、信じられない気持ちでおり、悲しみにたえません。昨夏、脳腫瘍の再発の診断されてから、必ずピッチに戻るという強い意志のもと、懸命に治療、リハビリに励んでまいりましたが、残念ながら帰らぬ人となり、無念でなりません」などとコメント。選手として2015年のJ2優勝、J1昇格や翌16年のJ1最高成績(5位)に貢献し、18年末の脳腫瘍発症時には「『必ず選手としてピッチに戻る』という強い意志を持って治療に向き合い、プロサッカー選手としてJリーグの舞台に戻ってきた姿は、我々をはじめ多くの方々に勇気と感動を届けてくれました」と感謝した。闘病中の横山氏を励ましたサポーターへの謝意も記した。
「仲間との早すぎる別れは、残念でなりません」とし「クラブスタッフ一同、横山コーチの常に高みを目指し挑戦し続ける勇姿を心に刻み、意思を引き継ぎ精進してまいります。ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします」とした。
横山氏は1985年3月18日、東京都出身。選手としてはMF、DFとして川崎、C大阪、大宮、札幌、熊本、岐阜でプレー。現役引退後は札幌でアカデミーフィジカルコーチ、大宮でフィジカルコーチを歴任した。