G大阪の元日本代表・遠藤保仁コーチ初指導 宇佐美「へたくそやなって思われてんのかな」と笑わせる

 ジョギングする宇佐美貴史(右)を見るG大阪・遠藤コーチ(中央)=撮影・北村雅宏
 練習中、サムアップポーズを見せるG大阪・遠藤コーチ(撮影・北村雅宏)
 選手とコミュニケーションを取るG大阪・遠藤コーチ(中央)=撮影・北村雅宏
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 J1のG大阪が12日、大阪府吹田市の練習場で始動した。9日に引退を発表し、指導者となったばかりの元日本代表MF遠藤保仁コーチ(43)も初仕事として指導に当たった。

 かつてまとったG大阪のジャージーに再び袖を通し、明るい笑顔で選手たちを鼓舞した。ボール回しではボールを選手に渡すなどサポート。動き回れそうな様子だったが、裏方に徹した。

 新コーチを迎えたイレブンも表情を引き締めた。FW宇佐美貴史(31)は「いい意味の違和感はあった。コーチ就任と聞いてうれしかったし、同じピッチで同じ問題、たくさんのことを共有できる。現役時代はあまり教えようというのはなかったので、今からたっぷり教えてもらえる」と期待を寄せた。温かくもあり厳しくもある視線を受けながら「へたくそやなこいつらって、思われてんのかなと思いながら、ボールを蹴ってました。いい緊張感」と冗談交じりに振り返った。

 昨年はJ1で16位に終わり、巻き返しを誓う今シーズン。遠藤コーチがかつて着けた「7」を昨年から背負う宇佐美は「譲ろうかなと思ったんですけど」と、遠藤コーチに着けてもらう計画をしていたことを明かした。「ヤット(保仁)さんなら誰も文句を言わないだろうと。やっぱりG大阪のユニホームに袖を通してという姿も、ファンは見たかったと思いますし、考えましたけど」と説明。しかし「面倒くさくて言わなかったです」と笑わせた。

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