川崎FW小林悠 盟友・登里と涙の別れも今季の対戦へ「ノボリは特別。しっかり勝ちたい」
J1川崎は12日、川崎市内のグラウンドで2024年の新シーズンへ向けて始動した。FW小林悠(36)は、長年ともにプレーし、今季からC大阪に移籍したDF登里享平(33)への思いを語り、今季の対戦への期待感を口にした。
登里は09年、小林は10年に川崎へ加入。昨季までの14年間、2人は「シルバーコレクター」と揶揄(やゆ)された苦しい時代から多くのタイトルを獲得するに至るまで、ともにチームを支えてきた。
登里とは毎日のように電話で話したことを明かし「僕はノボリと一緒にやりたいし、僕が(川崎で)引退して、ノボリがその後に引退してという風になってほしいなと話したが、でも彼のチャレンジしたい気持ちはすごく分かる。引き留める感じではなく、僕の気持ちを伝えた」という。
登里も挑戦したい気持ちと残りたい気持ちで揺れ動く中で「2人で、電話でちょっと泣きながら話すような感じになった。ずっと一緒にいて一緒に頑張って、苦しい時を乗り越えてきた仲間なので」と、お互いの気持ちを語り合った。
それだけに移籍を決めた盟友へ「寂しいですけど、彼の頑張りがまた自分のパワーになる。違うチームになるが、ずっとつながっている」とエール。今季のC大阪戦での対戦に「一緒にプレーした選手とやる時は毎回楽しみ。でもノボリは特別かな。しっかり勝ちたいですね」と話した。