森保J 逆転許しヒヤリも白星発進 南野2発「何とか助けに」 森保監督「アジア杯に簡単な戦いはないと教えてくれた」

 「アジア杯・1次リーグ、日本代表4-2ベトナム代表」(14日、ドーハ)

 3大会ぶり5度目の優勝を狙う日本は、1次リーグD組初戦でフィリップ・トルシエ元日本代表監督(68)が指揮を執るベトナムを4-2で退け、白星発進した。MF南野拓実(28)=モナコ=が2得点し、中村敬斗(23)=スタッド・ランス=が決め、後半に上田綺世(25)=フェイエノールト=が加点。更新中の国際Aマッチ連勝記録を10に伸ばした。日本は19日の第2戦でイラクと対戦する。1次リーグは24チームが6組に分かれ、各組2位までと3位の成績上位4チームがベスト16による決勝トーナメントに進む。

 アジアを制する難しさを知り、そして難局を打破する日本の底力を見せつけた一戦にもなった。3大会ぶりのアジア制覇を目指す日本。ベトナムを相手にした大事な初戦で躍動したのは、前回大会の悔しさを知る南野だ。

 前半10分にDF菅原のシュートのこぼれ球を、南野が右足で流し込んで先制。「自分たちのできることにフォーカスして、まずは先制点」と話していた背番号8が、自ら大事な1点をたたき出す。

 だが、2002年日韓W杯で日本を16強に導いたトルシエ監督率いるベトナムも反撃。前半15分にCKから、そして同32分にはFKから失点を重ねて逆転を許した。ただ、今の日本には苦境にも動じない強さがある。それを体現して見せたのは、やはり南野だった。

 「難しい形で逆転された後、何とかチームの助けになりたいと思っていた」と、前半44分に国際Aマッチ通算20得点目で同点に追いつく。19年大会では出場6試合で1得点に終わり、優勝を逃す悔しさを味わった。それを思いの強さに変え、日本に流れを引き戻した。

 勢いに乗った日本は前半49分に中村のミドルで逆転。後半39分にFW上田のゴールで突き放して、苦しみながら勝ち点3を得た。

 国際Aマッチの指揮が日本歴代最多の通算74試合となった森保監督は「アジア杯に簡単な戦いはないと教えてくれた初戦」と評した。19日の次戦も強敵イラクが相手。それでも南野は「試合運びは良くなかったが、強さを示せた」と話す。一つの勝利を新たな自信とし、目標へ近づく確かな一歩を示した。

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