メッシ FIFA最優秀選手8度目受賞 ハーランド有力視も予想外結果→会場は微妙な空気に
国際サッカー連盟は15日、ロンドンで年間表彰式を開き、男子最優秀選手にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)=マイアミ=を選出した。2年連続で最多を更新する8度目の受賞。男子の対象期間はW杯カタール大会終了後の2022年12月19日から23年8月20日まで。各代表監督と主将、記者、ファンの投票で決まった。女子は昨年のW杯を含む22~23年シーズンが対象で、最優秀選手にW杯で初優勝したスペイン代表のボンマティ(バルセロナ)が初選出された。
男子最優秀選手はハーランドの受賞が有力視されていた。表彰式でメッシの名前が読み上げられると、予想外の結果に会場は控えめな拍手と微妙な空気に包まれた。
ハーランドは昨季の欧州チャンピオンズリーグとイングランド・プレミアリーグで得点王に輝き、カップ戦を含めチームを主要3冠に導いた。メッシはフランス1部リーグでアシスト王となり、パリ・サンジェルマンの優勝に貢献。夏に米MLSに移籍してゴールを量産したが、活躍度は明らかに見劣りした。
投票は代表監督と記者がハーランド、代表主将とファンがメッシを推した。人気投票の側面が強く出たことで両者が合計ポイントで並び、規定により代表主将の1位票の数で順位が決まった。史上最多8度目の受賞を果たした主役は表彰式には不在だった。