森保JAPAN大誤算 イラクに敗れ首位通過ならず 2位通過の場合は決勝T日程タイトに
「アジア杯・1次リーグ、日本代表1-2イラク代表」(19日、アルラヤン)
1次リーグD組は第2戦を終え、日本は2位か3位となることが確定した。世界ランク17位の日本は19日に同63位のイラクに1-2で敗れ、1勝1敗の勝ち点3。2連勝で同6のイラクの1位が確定した。勝ち点が同じ場合は当該対戦成績を優先して順位を決めるため、24日の第3戦で日本が同3のインドネシアに勝ち、イラクが同0のベトナムに敗れて勝ち点6で並んでも、イラクに負けている日本は2位となる。敗れた場合は3位となり、他組の3位との比較で決勝トーナメント進出か敗退が決まる。
日本にとっては大きな誤算だ。1次リーグ3連勝が消え、D組首位突破がなくなった。1位通過なら、ベスト16による決勝トーナメントの日程は決勝まですべて中3日だが、2位通過なら中2日→中3日→中2日で臨まなくてはならない。慣れない中東の地で、少しでも体力を温存したい森保ジャパンにとっては想定が崩れた。
対戦相手も厳しくなる。1位通過なら、決勝トーナメント初戦の相手はB組かE組かF組の3位通過のチームで、準々決勝はA組2位-C組2位の勝者と、1位通過のチームは避けられた。2位通過だと8強を懸けて宿敵の韓国、準々決勝で前回4強のイランと当たる可能性(19日時点)もある。3大会ぶり5度目のアジアの頂点への道は険しさを増す。
2連勝を目指したイラク戦。自陣右サイドを突破されたクロスから前半だけで2失点した。相手のスカウティィングに加え、圧力にも屈し、森保監督は「相手のモチベーションが高く、死に物狂いで戦ってくる中、それを上回っていく力をつけなければ」と敗戦を受け止めた。
A代表が参加するようになった1992年日本大会以降、日本代表がアジア杯の1次リーグで黒星を喫したのは初めて。国際Aマッチの連勝は10でストップした。再スタートとなる世界ランク146位のインドネシア戦は、圧倒的な勝ち方が求められる。
◆日本-イラクVTR 日本は立ち上がりに自陣右サイドを突破され、前半5分にGK鈴木がクロスをはじいたところをFWアイメンに頭で押し込まれて先制を許した。前半49分には再び右を崩され、同じくアイメンにヘディングで決められた。攻撃陣はイラクの粘り強い守備に苦戦。後半49分にCKをMF遠藤が頭で合わせて1点差としたものの、反撃が遅過ぎた。