日本サッカー協会・田嶋幸三会長「法的措置も辞さない姿勢でその根絶を目指す」と声明 GK鈴木彩艶にSNS上で差別的発言
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)は24日、アジア杯を戦う日本代表GK鈴木彩艶(21)がイラク戦での敗戦後に受けたSNSでの差別発言に対して「断じて許されない行為であり、JFAとして断固抗議します」とコメントを発表した。
19日のイラク戦では前半の2失点が響いて敗戦。その後にはプレーに対する批判とともに、ガーナ人の父を持つ鈴木がSNSで差別的な発言を受けた。
田嶋会長の声明は以下の通り。
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日本サッカー協会(JFA)は2008年にリスペクト宣言を行い、暴力・暴言の根絶、人種、差別、等をしないことを宣言しました。現在、一切の妥協も許さない「ゼロ・トレランス」の姿勢でその根絶を目指しています。
現在、開催されているAFCアジアカップ2023においてSAMURAI BLUE(日本代表)は優勝を目指し、監督、選手、スタッフ、そしてJFAも一丸となって戦っています。もちろんスポーツにおいて勝敗はつきもので、いかなる結果も受け入れる覚悟で戦いに臨んでいます。それもフェアプレーの精神だと考えます。
ファン・サポーターをはじめ、多くの皆さんからも熱い声援や叱咤激励をいただいています。そういった声援はチームや選手を鼓舞し、素晴らしいゲームを行う原動力にもなります。
その一方で、SNSにわれわれが掲げるリスペクトとは異なる差別的発言、誹謗中傷などが投稿されました。断じて許されない行為であり、JFAとして断固抗議します。
差別や誹謗中傷などの心ない投稿は、個人の人権や名誉、プライバシーを脅かし、人を窮地に追い込んだり、法律に違反する行為に発展したりするなど、深刻な事態になることも少なくありません。多様性を尊重するという社会の動きに逆行することでもあり、恥ずべき行為だと考えます。
JFAは人権や名誉、プライバシーなどを侵害する行為を決して容認せず、法的措置も辞さない姿勢でその根絶を目指していく考えです。