上田綺世2発で2位通過 後半43分3点目OG呼ぶシュートも 「前回の試合からの反省をチームとして意識」

 後半、チーム2点目のゴールを決め、喜ぶ上田(中央)=共同
 後半、チーム2点目のゴールを決める上田(奥)=共同
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 「アジア杯・1次リーグ、日本代表3-1インドネシア代表」(24日、ドーハ)

 3大会ぶり5度目の優勝を目指す日本は、1次リーグD組の最終第3戦でインドネシアに3-1で勝ち、2勝1敗で勝ち点6として同組2位通過を決めた。31日に決勝トーナメント1回戦でE組1位のチームと対戦する。前半6分にFW上田綺世(25)=フェイエノールト=が、自ら相手DFに倒されて得たPKを決めて先制。後半6分には左サイドの堂安律(25)=フライブルク=からのクロスを再び上田が決め、同43分にも上田のシュートが相手DFに当たってオウンゴールで追加点を奪った。また、第2戦で日本を破ってD組1位が確定していたイラクは最下位ベトナムに3-2で競り勝ち、3戦全勝の勝ち点9とした。

 立ちこめる暗雲をエースが右足で振り払った。試合開始直後の前半2分だ。MF堂安の縦パスを受けたFW上田がエリア内右でボールをキープ。たまらず相手DFが抱え込むように倒した。

 一度はファウルなしの判定も、VARが介入してPKに覆る。この自ら得たPKに右足を振り抜き、ゴール右へと突き刺した。「前回の試合からの反省をチームとして意識した。いい入りができたと思う」と上田。日本が主導権を握る貴重な先制点となった。

 19日・イラク戦では前半の2失点が響き、まさかの敗戦。「敗戦で反省するいい機会になった」と森保監督。中4日でチームの立て直しを図り、この試合はイラク戦からスタメン8人を入れ替えた。

 後半に入り、さらに上田が躍動する。後半6分に堂安の左からの折り返しを右足で押し込み代表通算10点目。同43分も右足のシュートがDFに当たりゴールへ。ハットトリックと思われたが記録はオウンゴールとなった。

 それでも全得点に絡む活躍で1次リーグ突破に貢献。前回大会では代表合宿の練習要員で参加し「トップの選手としてプレーして、いろいろと肌で感じた」と上田。あれから5年、欧州CL出場など経験値を積んだストライカーは試合後も「課題はまだある」とさらなる高みを見据える。

 苦しみながらの2位通過も「選手たちがアグレッシブに、賢く試合を進めてくれた」と称賛した森保監督。31日の決勝トーナメント初戦へ「目の前の一戦を全力で戦いぬく準備をしたい」と最強日本の巻き返しを誓った。

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