サッカーで「ガザに希望」 アジア杯のパレスチナ代表
【エルサレム共同】イスラエル軍とイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで戦闘を続ける中、カタールで開催されているサッカーのアジア・カップでパレスチナ代表が史上初の決勝トーナメント進出となり、注目を集めている。「ガザに希望を」「代表の名に恥じないプレーを」-。ガザ出身者もいる代表チームは29日夜(日本時間30日未明)、前回王者のカタール代表に挑む。
「ガザでは絶えず人々が亡くなり、多くの市民が困難に直面する。彼らがわずかな時間でも希望を得られるようなプレーをしたい」。代表フォワード、マハムード・ワディ選手(29)が26日、カタールから電話取材に応じた。「パレスチナの旗を掲げ、われわれが平和と正義を求めていると世界に伝えたい」
現在エジプトリーグでプレーするワディ選手は、イスラエル軍が地上侵攻するガザ南部ハンユニスで生まれ育った。家族は自宅を追われ、いとこは死亡したという。