伊東純也が代表離脱 前日性加害報道 日本協会「本人の心身のコンディションを考慮」 所属クラブは声明「現時点では選手との連帯を示す」

 日本サッカー協会は1日、開催中のアジアカップ(カタール)を戦う日本代表の伊東純也(30)=スタッド・ランス=がチームを離脱したことを発表した。追加招集はなし。

 日本協会は「伊東純也選手に関する一部報道について、日本サッカー協会(JFA)では報道されている事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められると考えています。JFAとしては、伊東選手本人の心身のコンディションを考慮した結果、伊東選手が本日付でチームを離れることを決定しました」と、説明。「SAMURAI BLUEと伊東選手を応援していただいている多くの皆様にご心配をおかけしていることについてお詫び申し上げます」と、サポーターに謝罪した。

 伊東は女性の同意なく性行為に及んだとして女性2人から刑事告訴され、大阪府警が対応にあたっている。伊東側もこの日、性加害はなかったとして虚偽告訴の疑いで大阪府警に告訴状を提出した。

 1月31日付のデイリー新潮によると昨年6月の日本代表戦後に伊東選手と飲食を共にした20代の女性を含む2人が、大阪市内のホテルで酒に酔った状態で同選手らから被害を受けたと訴えており、弁護士を通じた話し合いで誠意ある対応がなく、刑事告訴に踏み切ったとしている。伊東側は「全くの事実無根」としている。

 アジアカップでも代表に選出されており、1次リーグでは全3試合に出場。1月31日に行われた決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦ではベンチ入りしたが、出番はなかった。試合後は「サッカー以外のことは駄目だと言われたので」と多くを語らず、森保一監督は報道について「まだ全容を聞いていない。調査した上で対応していきたい」と、語っていた。

 伊東は神奈川大から2015年に当時J1の甲府に加入し、柏を経て欧州のクラブで活躍。17年に日本代表デビューを果たし、22年にはワールドカップ(W杯)に出場した。現在開催中のアジアカップでも代表に選出されており、1次リーグでは全3試合に出場。31日に行われた決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦ではベンチ入りしたが、出番はなかった。試合後は「サッカー以外のことは駄目だと言われたので」と多くを語らず、森保一監督は報道について「まだ全容を聞いていない。調査した上で対応していきたい」と、語っていた。

 同件については、仏メディア「レ・キップ」など伊東が所属するフランス国内でも報じられている。伊東が所属するフランス1部、スタッド・ランスは1日、クラブの公式ホームページで伊東についての声明を発表。「水曜日(1月31日)に日本のメディアによって発せられた伊東に関する報道と、伊東による名誉毀損(きそん)の訴えに留意した」とし「クラブが日本人ストライカーの人間性や振る舞いを問題視したことはない」とし「現段階では、クラブは選手との連帯を示す」と表明。さらに「クラブは疑惑を明らかにする具体的な証拠を待ち望んでおり、いかなる法的進展も注意深く見守る」とした。

 一方でクラブは「このような重要な問題を無視することはできず、このまま沈黙を守ることも望んでいません」とし「それどころか、クラブは数シーズン前からプロサッカーリーグと共同で実施している、あらゆる形態の女性に対する暴力との闘いへのコミットメントを改めて表明し、すでに今シーズンの新たな啓発キャンペーンに取り組んでいることを発表している」と女性に対するあらゆる暴力の問題に対しては、厳しく対処する姿勢も示した。

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