伊東純也 JFAドタバタ結局離脱 当初の離脱発表→チームメートから残留望む声→処遇再検討も「総合的判断」

 記者会見を開いた日本サッカー協会の田嶋会長
 バーレーン戦の後半、ベンチから試合を見守る伊東(右から2人目)ら=1月31日、ドーハ(共同)
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 「アジア杯・準々決勝、日本代表-イラン代表」(3日、ドーハ)

 日本サッカー協会(JFA)は2日、カタールでのAFCアジアカップを戦う日本代表からMF伊東純也(30)=スタッド・ランス=の離脱を発表した。週刊誌で性加害疑惑が報じられ、JFAは1日に伊東の離脱を発表も、チームメートから残留を望む声もあり処遇を再検討。都内で取材に応じたJFA・田嶋幸三会長(66)は、チームへの影響などを総合的に判断したと説明した。

 決戦を前に騒動は収束の気配を見せない。一度は離脱発表が保留となっていた伊東の処遇。だが、都内で取材に対応した田嶋会長は「現状を考えると、チームを取り巻く環境の騒がしさが続くことも想定される。サッカーに集中する環境をつくることが必要ということで、総合的に判断した」と最終決断を発表した。

 1月31日に週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」が、女性2人が昨年6月に大阪市のホテルで伊東から性被害を受けて刑事告訴したと報道。だが、1日に伊東の代理人弁護士が性加害はなかったとして虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出し、受理された。

 こうした一連の騒動を受け、JFAは報道内容と当事者の主張に相違があり「慎重な対応が求められると考えている」とした上で、「伊東選手本人のコンディションを考慮した結果」とチームからの離脱を発表した。

 ただ、同日に選手たちから伊東と戦いたいという意見が出たため、決定を一時保留。田嶋会長も伊東本人のチーム残留を希望する意志を直接聞いた上で、この日、協会幹部、専門家や弁護士なども交えた協議が重ねた。

 それでも田嶋会長は「彼のコンディションを含めて離脱させることが望ましいという判断にたどり着いた」と説明。JFAは事実関係が明らかでない現状で、性加害の有無は判断基準としていない。一方で「パートナーのみなさんへ配慮したのも事実」と、性加害疑惑の社会的影響も考慮する難しい判断を迫られた。

 3日のイラン戦で4強入りを目指して戦う日本。困難な状況にも田嶋会長は「選手たちはプロフェッショナル。しっかりと切り替えて試合に臨んでくれると信じている」と期待を込めていた。

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