8強終戦の日本 圧倒された後半…シュート数はイラン16本、日本9本 遠藤は完敗認める「イランの方が上」冨安も険しく「熱量感じなかった」
「アジア杯・準々決勝、日本代表1-2イラン代表」(3日、アルラヤン)
3大会ぶり5度目の優勝を狙った日本だったが、難敵イランの前に散った。日本が前半に守田のゴールで先制も、後半に追いつかれ1-1の試合終了間際にPKで勝ち越し点を奪われて敗れた。2大会ぶりに8強での終戦となった。
後半、イランの猛攻にさらされていた日本。集中した守備で凌いでいたが、延長も脳裏をよぎった後半終了間際。ロングパスからのゴール前へのこぼれ球がDF陣が処理をもたついた瞬間に、相手にボールを保持され、DF板倉が思わずタックル。これがPKの判定となった。
幸先よく先制した日本だったが、後半は防戦に回った。ボール支配率は日本が59%、イランが41%だったが、シュート数はイランが16本に対して、日本は9本。チームをけん引してきたMF遠藤は「今日に関してはイランの方が上だった。アジアの戦いは難しいと改めて思い知らされた」と完敗を認め、先制弾の守田はPKの場面に「ああいう事故のような失点は今日のような試合で起こる可能性はあった。こういう難しい試合でボランチとしてゲームをもっとコントロールする力が必要になるかなと思う。自分の責任だと思う」と、振り返った。
冨安も「チャンスがあった中で決めきれず、そこから完全に相手に流れが渡った。よくない時の日本というか。ちょっとよくない時間帯に、シンプルにボールを失うとか、淡泊なプレーになっていた。すべてが足りなかったんだと思う。まだまだ足りない。熱量だったり、ピッチ上での振る舞い含めてもっと戦わないといけない。熱量の部分は今日の後半は特に感じることはできなかった。今日の負けがあったから強くなったといえるようにならないといけない」と、厳しい表情で振り返った。
◆日本のアジアカップ成績92年 優勝
96年 ベスト8
00年 優勝
04年 優勝
07年 ベスト4
11年 優勝
15年 ベスト8
19年 準優勝
24年 ベスト8