森保J8強敗退、伊東ショック吹き払えず 後半ロスタイム板倉PK献上、全5試合失点 森保監督「交代カード切れなかった」

 試合終了間際、イランにPKで勝ち越された日本。左端は板倉(共同)
 試合終了間際、イランに決勝PKを決められた日本。GK鈴木(共同)
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 「アジア杯・準々決勝、日本代表1-2イラン代表」(3日、アルラヤン)

 3大会ぶり5度目の優勝を目指した日本は、準々決勝でイランに1-2で逆転負けを喫して敗退した。前半28分に守田英正(28)=スポルティング=が先制ゴールを奪ったが、後半10分に追い付かれると、試合終了寸前のロスタイムに板倉のファウルでPKを与えて勝ち越された。世界ランキング17位のアジア最上位で優勝候補に挙げられた日本だったが、準決勝に進めずベスト8で姿を消した。同21位のイランとの通算成績は6勝5分け7敗となった。

 劣勢を必死に耐えしのぐ中、最後に待っていたのは悪夢のような結末だった。同点で迎えた後半48分。ゴール前のこぼれ球をDF板倉がクリアしようと伸ばした足が、背後から迫った相手を倒してPK献上。これを決められて3大会ぶりのアジア制覇の道が断たれた。

 「選手もスタッフも2日間いい準備してくれたので、監督として努力を結果に結びつけられなかったのは残念」。森保監督は表情に悔しさをにじませ、そう話した。

 突如として訪れた逆境をはね返すべく臨んだ一戦だった。2日には性加害疑惑が週刊誌で報道されたMF伊東がチームを途中離脱。そしてバーレーン戦で右ふくらはぎ肉離れのMF旗手がベンチ外。それでもバーレーン戦から先発3人を入れ替えた日本は、開始直後から優勢に試合を進めた。

 前半28分には旗手に代わって先発出場のMF守田が先制点を挙げ、流れは日本に傾いたかに思われた。だが、後半は一転して強豪イランのロングボールを多用したパワープレーを中心とした攻めに主導権を握られる。

 後半10分に同点に追いつかれると、その後も押し込まれて守勢に回る時間が続く。そしてロスタイム。ついに力尽きた格好となった。森保監督は「私自身がうまく交代カードを切れなかったのが敗因」と、劣勢を打破する勝負手を打てなかった自らを責めた。

 失意の敗戦。冨安は「僕も含めてまだまだ足りない。熱量やピッチ上での振る舞いを含めてもっともっとやらないと」と話す。ただ、下を向いている時間はない。3月にはW杯アジア予選が再開される。「世界一という大きな目標に向けて一つ一つ頑張っていきたい」と森保監督。敗戦を糧に、再び前へ歩を進める。

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