闘莉王氏「3点です」と森保監督を酷評「流れを悪いままにして、引き戻すことをしてくれなかった」
サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。4日アジアカップ準々決勝・イラン戦で1-2で敗れた日本代表の森保一監督について「森保監督の先発の仕方が間違っている。自分たちがW杯でやったことをやり返されたような試合展開。イランのチャレンジにそのまま押し込まれて抵抗しなかった」と酷評した。
その理由についてまず相手の戦い方を解説。「イランは前半、我慢、我慢、我慢。チャンスを作れずに日本のペースでも、1失点で後半まで持っていこうというのがイランの考え方だった気がする。それがドンピシャではまった。後半ははっきりとロングボールでセカンドボールを拾い、流れを自分たちに持っていきつつあった。ロングスローとセットプレーで流れを持っていった」と話した。これに対して日本は「勢いをつけたイラン代表が主に試合のペースをつかんで、失点してからさらにバラバラして森保監督が交代のカードを切るのが遅かった。完全に流れをもっていかれてから選手交代をして遅かった。そこが後半逆転される原因になった」と説明した。
当然、完封はならなかったが「現在サッカーは分析がすべて。ここからシュート打つの?こんなところから放り込むの?(GK鈴木)彩艶の調子が安定しない、バタバタしていると分析されて。放り込めば何かミスをするというイランの闘い方。これが引き起こされたのも鈴木彩艶を先発で使ったから。GKが安定しないと他の選手にうつってしまう。日本は無失点でいかないと、どんな相手でも難しくなる」と、これまでの試合と同様にGKのプレーぶりを指摘。その上で森保監督を「3点です」と採点。「先発に彩艶を使ったのがよくなかった。前田を左サイドで使って機能しなかった。負けたのは監督の責任。どこの国でも共通する。そう考えると、森保監督は全然ダメだった。流れをまったく悪いままにして、自分たちに引き戻すことをしてくれなかった。それが一番ダメ。勇気を持って先にカードを切る。流れを引き戻すのが監督の仕事。それがダメだった」と解説した。
それでも次のW杯に森保体制で臨むかどうかについては「これは森保監督でいきましょう」と支持。その上で「これ(今大会の結果)は恥ですよ。日本代表は今、目指しているところ、W杯の1位を考えると、アジアカップでベスト8で終わるのは非常に恥ずかしい」と指摘した。
日本代表は「圧倒的にいいサッカーをしている。韓国と10回やれば9回ぐらいは勝てる」とし「W杯でベスト4とか優勝とかでっかい目標を口にしてるんだけど、まだまだ一歩一歩前に進んでいかないと。でっかいことを言ってる場合じゃない」とゲキを飛ばした。