メッシ 後半出た!魅せた!打った! レジェンド雄姿に国立熱狂 「日本で最後にいい試合を」宣言通りのプレー

 PK戦、悔しそうな表情を見せるメッシ(中央)
 後半、シュートを放つインテル・マイアミのリオネル・メッシ=国立競技場(撮影・堀内翔)
2枚

 「親善試合、マイアミ0(PK3-4)0神戸」(7日、国立競技場)

 米プロリーグMLSのマイアミが昨季J1王者の神戸と対戦し、前後半を終えて0-0からのPK戦に3-4で敗れた。マイアミはアジアツアーの一環で来日。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)は後半途中から出場し、決定機をつくるなどして2万8614人の観衆を沸かせた。神戸はFW大迫勇也(33)が先発し、PK戦ではGK新井章太(35)が好守を見せた。

 地鳴りのような歓声が背番号「10」を迎えた。待ちに待った瞬間は両チーム無得点の後半15分。FWルイズに代わり、FWメッシがピッチへと向かう。するとチームの空気が一気に変わった。

 前半は決定的なチャンスをほとんど作れなかったマイアミ。後半21分にはFWスアレスとのワンツーでゴール前に迫るなど、メッシを起点に好機をつくり出す。「この日本で最後にいい試合を戦って帰りたい」という宣言通りのプレーで、極寒の国立競技場が徐々に熱気を帯び始めた。

 さらに後半33分には、最大の見せ場が訪れる。ドリブルで抜け出したメッシが左足でシュート。GKにブロックされるが、こぼれ球を今度は右足でシュートを放つ。ゴールこそならなかったが、その華麗なプレーでファンを魅了した。

 今回のアジアツアーではサウジアラビアでの初戦で内転筋に違和感を覚え、4日の香港選抜戦は欠場。約4万人の観衆からチームは大ブーイングを浴びる事態となった。

 前日の会見では患部の状態を「まだ明日プレーできるか分からないが、良くなっている感触はある」と説明。神戸戦での出場が危ぶまれていたが、その後の練習ではミニゲームに参加するなど復調をアピールしていた。

 この日の試合前のウオーミングアップには姿を見せず。ただ、スタメン発表ではベンチ入りメンバーとして名前がアナウンスされるとスタジアムを大歓声が包み、スコアレスで迎えたPK戦では決めれば勝利の5人目をメッシは蹴らないと分かると、場内は大ブーイング。2年ぶりの日本での“メッシ劇場”は大きな盛り上がりの中で幕を閉じた。

 ◆リオネル・メッシ 1987年6月24日、アルゼンチン・ロサリオ出身。13歳でバルセロナ(スペイン)の下部組織に入団してからバルセロナ一筋でプレーし、21年にパリ・サンジェルマン(フランス)へ、23年にはマイアミに移籍した。アルゼンチン代表としては国際Aマッチで同国最多の通算106得点。22年W杯カタール大会は7得点を挙げ、36年ぶりの優勝に導き、最優秀選手に輝いた。国際サッカー連盟の最優秀選手に最多8回、サッカー専門誌のフランス・フットボールが選定する最優秀選手「バロンドール」を最多8回受賞している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス