カタール連覇 アフィフPK3発 W杯開催国1次リーグ敗退の名誉挽回
「アジア杯・決勝、カタール3-1ヨルダン」(10日、ルサイル)
開催国カタールがヨルダンを3-1で退け、2大会連続2度目の優勝を果たした。前半にFWアクラム・アフィフ(27)=アルサド=のPKで先制し、さらに2度のPKをものにし、ハットトリックを達成。アフィフは今大会8ゴールとして得点王に輝き、大会最優秀選手に選ばれた。カタールは優勝賞金500万ドル(約7億4500万円)を獲得。次回2027年大会はサウジアラビアで開催される。
W杯開催国として1次リーグ敗退に終わった失望から1年余り。カタールはアジア王座のタイトル防衛で名誉を挽回し、8万6千人超が詰めかけたスタジアムを熱狂させた。PKで3得点し、胴上げされたアフィフは「僕らが勝利に値した」と感慨に浸った。
アフィフは前半22分、鋭いドリブルから獲得したPKを左下に決めて先制。靴下から取り出したカードを妻の名前の頭文字「S」に早変わりさせる手品をカメラに向かって披露すると、1-1の後半28分、さらに同ロスタイムに加点し「チームメートが自信を与えてくれた」と謙虚に話した。2004年に創設された育成機関「アスパイア・アカデミー」を軸とした強化策で着実な成長の跡を残した。アフィフは「僕らはもっとできる」と未来を見据えた。