神戸GK高山「点が入っても喜ばない、ガッツポーズもしない」 まるで武士道モットーは「ジョアンの口癖」
Jリーグは23日に開幕し、昨季J1を初制覇した神戸は24日の磐田戦(ヤマハ)で初戦を迎える。昨季からの上積みを目指す上で欠かせない新戦力のインタビューを3回にわたり紹介する。1回目は筑波大から入団したGK高山汐生(しおき、22)。身長190センチ、体重83キロとスケールの大きい守護神は、父方の叔父がプロレスラーの高山善廣(57)で幼少期から尊敬してきた。プロ入りにあたって授けられた金言を胸に、新たな世界に飛び込む。
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サッカーをやる上でベースとなっているのは、湘南の下部組織と筑波大2年時に指導を受けたジョアン・ミレッコーチの教えだという。大切にしているのは「練習は常に100%。試合では最後の笛が鳴るまであきらめない。点が入っても自分は喜ばないしガッツポーズもしない」という武士道のようなモットーだ。「簡単だと思った瞬間に、それが一番難しくなるというのがジョアンの口癖。常に頭にある」と妥協なく取り組んできた。
普段は海外サッカーのハイライト動画を見るのが好きで「GKって100人いれば100通りの動きがある。知識として持っていれば、いろんなシチュエーションでイメージが湧く」と研究に余念がない。自らを「分析好きかもしれない」と評する22歳は、スポンジのように新しい技術を吸収している。(デイリースポーツ・サッカー担当・中野裕美子)