浦和がサポ暴動でシンポジウム開催 今季天皇杯出場権剝奪に主力選手は「仕事を奪われた」OB阿部勇樹氏は「選手も、サポーターが受けたダメージも大きい」
J1浦和は16日、昨季に起こった一部サポーターの暴動行為を受けた打三者委員会の分析・検討を行った結果について、さいたま市内で公開シンポジウムを開催した。
第1部では第三者委員会では委員を三つのグループに分けて、A不適切行為の分析、Bクラブが講じた対策への評価と問題点の洗い出し、C今後に必要な対策についての検討と提言というテーマについて分析を行い、その結果を報告した。
Aチームの報告では、ヒアリングによる主力選手の言葉として、今回の一部サポーターが起こした事案による、今季の天皇杯の出場権剝奪に「自分の仕事を奪われた」と話していたことが示された。
指定発言者として現在は浦和ユースのコーチを務める阿部勇樹氏が参加。天皇杯出場権の剝奪に触れて「今回天皇杯に出場できないという処分が下された。選手にとってのダメージも大きかった」と訴えた。
その上で、サポーターに対しても「浦和レッズを応援できない、その試合数が減ってしまう。浦和レッズのサポーターの方は本当に浦和レッズが好きで、浦和レッズのために一緒に闘ってくれる方が多い。そういう意味ではサポーターの方が受けたダメージも大きいと思う」と語りかけた。
阿部氏は「みなさんが一生懸命に積み上げてきたものを、壊してしまうのは簡単。こういうことがあった後が大事」とし、クラブやサポーターも含めて再発防止も含めた今後の改善を訴え、場内から拍手が起きた。