韓国サッカー協会 クリンスマン監督解任 リーダーシップ「見せられず」
韓国サッカー協会は16日、アジア・カップ準決勝で敗退した同国代表のユルゲン・クリンスマン監督(59)=の解任を発表した。15日の代表チーム戦力強化委員会の勧告を受けて役員会を開催。鄭夢奎会長は「試合のマネジメントや選手管理、仕事への態度などで期待されたリーダーシップを見せられなかった」と解任理由を述べた。聯合ニュースが報じた。
欧州の強豪クラブ所属の選手を擁し「歴代最強」の呼び声も高かったが、アジア杯では精彩を欠く試合が続き、格下とみられたヨルダンに準決勝で0-2と完敗した。さらに主将の孫興民(トットナム)と李剛仁(パリ・サンジェルマン)が準決勝前日に宿舎でもみ合いとなり、孫興民が指を負傷したと報じられるなどチームの内紛も表面化。選手間の不和を見過ごした監督のチーム管理能力への批判が高まっていた。
後任の選定を急ぐが、3月に迫るワールドカップ(W杯)アジア2次予選は代行監督で臨む公算が大きい。クリンスマン氏はインスタグラムに「全ての選手、コーチ陣、そして韓国のサッカーファンに心から感謝したい」と記した。