神戸無念 遠かった1点に大迫「やり直して頑張る」 日本代表GK前川「結果が出なかったのは残念」
「富士フイルム・スーパーカップ、神戸0-1川崎」(17日、国立競技場)
最後まで攻め続けたが、あと1点が遠い。神戸にとって20年以来の優勝はならなかった。試合を通して敵陣でボールをキープし、チームのシュート数は相手と同数の10本。FW大迫勇也(33)は両チーム最多4本のシュートを放ったが、ゴールネットを揺らすことはなかった。試合後、エースは「またやり直して頑張ります」とシーズンを見据えた前向きなひと言を残した。
0-0の後半3分、ゴール前のこぼれ球をファンウェルメスケルケンに蹴り込まれて先制された。その後は反撃のチャンスが何度もあった中で決め切れなかった。吉田監督は「失点後にギアを上げるチャンスもあったが、いつもの速いサッカーに持っていけなかった。この負けは意味があるし、自分たちの今の実力」と切り替えられなかった点を指摘した。
24日に磐田と顔を合わせるJ1初戦まで1週間。FW宮代やMF井手口ら新戦力の連動性も確認するなど、課題と収穫を基に微調整は続く。神戸での出場が今年初となった日本代表GK前川は「最初の試合はすごく大事で、結果が出なかったのは残念。リーグ戦への改善など次につなげる試合になった」と振り返った。吉田監督は「サッカーはちょっとしたズレで局面が変わる」と勝負の難しさを説いた。追われる立場で挑むシーズンへ、この敗戦を糧にする。