横浜M 雨中の熱戦を制してクラブ初のACLベスト8進出 延長後半にPK決める

 「ACL・決勝トーナメント1回戦、横浜M1-0バンコク・ユナイテッド」(21日、日産スタジアム)

 延長戦にまでもつれ込んだ雨中の熱戦は、最後の最後に劇的な幕切れで横浜Mがクラブ初のACLベスト8進出を果たした。

 延長後半17分。右サイド深くまで進入したFW村上の折り返しが相手DFの手に当たり、ハンドの反則で得たPK。「PKはいつも練習しているので自信はあった。落ち着いてけることができた」とFWアンデルソンロペスが左足で冷静に沈めて決勝点を奪った。

 アウェーでの第1戦は2-2として迎えた第2戦。キューウェル監督かが「正直、フラストレーションがたまる展開だった。十分なチャンスを作りながら、なかなか点が取れない状況が続いていた」と振り返るように、開始から再三の好機で決定力を欠いた。

 前半19分はFWエウベルの右足のシュートはクロスバーをわずかに超える。同38分にはDF渡辺泰のパス受けたMF渡辺皓のシュートも大きく外れた。後半33分に見せたアンデルソンロペスのエリア内左のシュートは、ゴールポストにはじかれた。両チームとも得点を奪えず延長戦へ。最後はエースの決勝点で初のベスト8進出となった。

 120分を戦い抜いての勝利にロペスは「この勝利がほしかった。新たな歴史ができた。これに満足することなく次も突破できるように頑張りたい」と喜びと、そして次のステージへの意気込みを語った。

 就任後、公式戦初勝利となったキューウェル監督は「選手たちを誇りに思う。最後の最後までやり切る姿勢を見せてくれた」と笑顔。その上で「次のステージを楽しみにしているが、簡単でないのは分かっている。一つ一つ勝ち進んでいくことが大事。簡単ではないがしっかり準備してやっていきたい」とアジア制覇へ向けた今後の戦いに気を引き締めていた。

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