J1広島 新スタジアムで開幕快勝 新加入の大橋2ゴール、2万7545人が声援 スキッベ監督「いい選手」
「明治安田J1、広島2-0浦和」(23日、エディオンピースウイング広島)
32シーズン目の明治安田Jリーグが、広島市中区に新設されたエディオンピースウイング広島で開幕し、広島が新加入のFW大橋祐紀(27)の2得点により、浦和に2-0で勝った。鹿島が名古屋に3-0で快勝した。今季のJ1は20チームで争われ、12月8日の最終節まで熱戦が繰り広げられる。
広島が新本拠地での船出を最高の形で飾った。立役者は大橋。得点力不足を補うべく、湘南から迎えられたストライカーは「新スタジアムという歴史的な日に、新加入でピッチに立たせてもらった。勝利に貢献できてうれしい」と喜びを表現した。
前半終了間際、MF川村が放った約30メートルのミドルシュートをGK西川がはじくと「日頃からゴールに詰める意識は持っている」と、新競技場の公式戦初ゴール。2点目はMF加藤の左クロスに頭で合わせた。直前のMFソティリウのPK失敗を補うような追加点で流れを引き寄せた。
資金力に限りがある広島は育成型のクラブを看板に掲げ、補強を必要最小限にとどめる。今季に向けて目立った新戦力は昨季13得点の大橋くらい。スキッベ監督は「いい選手が来た。攻撃のバリエーションが増え、相手にとって脅威になる」とうなずいた。
市内中心部に開業したサッカー専用スタジアムでの開幕戦はチケットが完売し、2万7545人が声援を送った。直近の過去3シーズンは2桁得点の選手がいない中、安定した守備で一昨年から2季連続で3位。ピンポイントで加えたピースが機能し、タイトルを争うシーズンを予感させた。