神戸・吉田監督J1連覇「逆に不安だったほど」手応え 24日初戦の磐田戦へDF酒井「初戦の勝利はエンジン」王者の心構え

 オンライン取材を受ける神戸・吉田監督(C)VISSEL KOBE
 オンライン取材を受ける神戸・酒井(C)VISSEL KOBE
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 J1神戸は23日、磐田との明治安田Jリーグ初戦(24日・ヤマハ)に向けたオンライン会見を開き、吉田孝行監督(46)は「いい準備ができた。選手層も厚くなった」と意気込みを語った。離脱していた元日本代表FW武藤嘉紀(31)もすでに練習に合流し、復帰に備えている。史上8度目(6チーム目)となるリーグ連覇への道のりを踏み出す。

 昨季J1を制した戦力にプラスアルファを得て、充実した布陣で連覇に挑む。吉田監督は「メンバーが厚くなり、キャンプ序盤からいい仕上がりで逆に不安だったほど」と手応えをみせた。

 7日のプレシーズンマッチ・米MLSマイアミ戦、17日の富士フイルム・スーパーカップの川崎戦はいずれも無得点。不安視する外部の声もあったが、同監督は「試合を重ねてエラーが出たこともポジティブに捉えている。スーパーカップも課題が出たが、修正してみんなで同じ絵を描けるようになった」と本番へ向けた過程を踏んできた。

 対戦相手の磐田は今季J1に復帰。吉田監督は「ボールを保持して攻撃するスタイル」と分析した上で「相手がどう来ても攻守で自分たちのやりたいことができるかが大事」と強度をかけて攻めるスタイルを貫く構えを示した。マイアミ戦以降は不出場の武藤について「元気な姿でいます」と、すでに練習に復帰したと明かした。開幕戦の出場などコンディションは明言しなかったが、リーグ戦序盤には出場できる見込みだ。

 元日本代表DF酒井高徳(32)は自身の代表経験を振り返り「国際大会も1戦目が大事。初戦の勝利は大きなエンジンになる」と重要性を説いた。「磐田は勢いを持っている。押されるのではなく、押し倒すくらいのものを出せれば流れに乗れる」と、王者として立ちはだかる気迫をみせた。

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