DF鈴木準弥が町田J1初得点 歴史弾に笑顔「ほんとにありがたい」初陣で勝ち点1
「明治安田J1、町田1-1G大阪」(24日、町田GIONスタジアム)
町田GIONスタジアム新記録の1万3506人が駆けつけたJ1初陣で、貴重な勝ち点1を獲得した。前半17分、DF鈴木準弥がPKを決めて先制。町田にとっても自身にとってもJ1初得点となった。
「サイドを狙いすぎて外れるのは嫌だった。とりあえずゴールに向かって思い切り蹴ればなんとかなる」。真ん中に蹴ったボールはGKにはじかれるも、勢いのままゴールネットを揺らした。クラブの歴史に名を刻んだ28歳は「ほんとにありがたい」と満面の笑みを浮かべた。
もっとも、後半15分にMF仙頭が2度目の警告で退場となり10人に。その後は数的不利で劣勢を強いられるも、FW宇佐美のゴール1点に抑えた。昨年までG大阪に所属していたGK谷は好セーブを連発し「自分にとって特別な開幕戦。いい雰囲気でできた」と充実感をにじませた。
黒田監督は「勝ち点1を取れたのをポジティブにとらえていきたい」と振り返った。J1相手に戦える手応えを十分得て「臆することなくチャレンジャー精神を持って戦っていきたい」と指揮官。積み上げてきた自信を胸に、次こそJ1初勝利を手にする。
◆町田ゼルビア 1977年に町田市の小学生選抜によるFC町田トレーニングセンターが発足し、89年にトップチームが誕生。2009年から日本フットボールリーグ(JFL)に参戦し、12年に初めてJ2で戦う。18年にIT大手サイバーエージェントが経営権を取得し、19年にJ1の参加資格となるクラブライセンスが交付される。チーム名は町田市の木のケヤキ(ゼルコバ)と花のサルビアを合わせた造語。