神戸 連覇へ快勝発進 汰木が快幕弾!佐々木も続いた 大迫&武藤だけじゃない!次世代躍動

 試合後、ファンにあいさつする佐々木(右)ら神戸イレブン(撮影・石井剣太郎)
 前半、先制ゴールを決める汰木
 後半、ゴールを決め喜ぶ佐々木
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 「明治安田J1、磐田0-2神戸」(24日、ヤマハスタジアム)

 昨季王者の神戸は、J1に復帰した磐田に2-0で快勝して白星スタートを切った。MF汰木(ゆるき)康也(28)と佐々木大樹(24)がゴールを決めた。J1初参戦の町田はG大阪と1-1で引き分け、川崎は湘南に2-1で逆転勝ちした。新潟も鳥栖に2-1で勝ち、福岡-札幌とC大阪-FC東京は引き分けだった。

 抜てきの期待に応えた2人のゴールで、神戸が連覇への船出を飾った。吉田監督は「得点が早い時間に生まれて自信になった」と賛辞を贈ったチーム開幕弾は前半5分、汰木の右足だった。相手DFがはじいたボールをダイレクトで蹴り上げボレーシュート。元日本代表GK川島の両手の先を通り、ゴール左端に転がった。

 汰木は昨年終盤に肩の脱臼などで調子を落とし、今月17日の富士フイルム・スーパーカップの川崎戦はベンチ外。現在も万全の体調ではないが「結果につながったのは自信になる」とホッとした表情を浮かべた。監督は「やってくれよ、というものを込めて起用した」とエールを込めて送り出したことを明かし、わがごとのように喜んだ。

 後半4分にはFW大迫からパスを受けた佐々木が蹴り込んだ。「半分狙って半分勢いで」と振り返った。昨年の開幕戦は途中出場。今年は先発に名を連ね「出れば結果を出す、とやっていたので結果を出せて良かった」と声を弾ませた。

 川崎戦は0-1で敗れた。大迫にボールを集めるも、ゴールに至らなかった。佐々木は「あの試合が、いいきっかけ。自分たちのサッカーはハードワークと気付かされたし、修正できた」と歯車をかみ合わせて開幕を飾った。

 昨年は大迫、武藤の元日本代表FWに引っ張られて栄冠を勝ち取ったが、今年のリーグ初戦は次世代が躍動した。汰木が「2人を超えていく気持ちと自覚を持たなきゃ」と表情を引き締めると、佐々木も「僕ら中堅がゴールを量産しないと神戸は強くならない」ときっぱり。厚みを増した王者が力強く一歩を踏み出した。

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