G大阪・宇佐美 開幕戦FKの裏話 遠藤コーチ直伝ではなく「遊びで蹴っていると蹴れるように」 「オレが蹴る」の事実も
J1G大阪の元日本代表FW宇佐美貴史(31)が27日、大阪府吹田市で練習後に取材に応じ、町田と開幕戦で見せた芸術的FKの裏話を披露した。
試合は前半、町田に先制されたが、途中出場の宇佐美が後半39分に鮮やかな直接FKを決めて1-1のドロー。数人の壁をするりと越えてゴールに吸い込まれたボールは、今季からG大阪で指導する遠藤保仁コーチの現役時代をほうふつさせる一撃だった。
同コーチからFKの教えを請うたのかと問われた宇佐美は「あまり聞いてないんですよね、正直。特にヤットさんと、セットプレーやろうかって別にやってきたわけでもない」と直接指導されてはいないとした。「大体あれぐらいの立ち位置から構えてどの辺に当てて、どの辺の場所に置いてとか、見て遊びで蹴っていると蹴れるようになってきてた」と、見て盗んだ独学だという。FKを決めたことについては「自信になりますし、チームとしても飛び道具として持っていれば、オプションになるかなと思う」と攻撃の幅を広げることに手応えを感じていた。
また、このFKを取り上げた某スポーツ番組が、蹴る直前の映像で宇佐美の口の動きを読んで「オレが蹴る!」とつぶやいてからゴールを決めた“かっこいい”様子を報じていた。しかし本人は「(三浦)弦太が『俺、ズドン蹴ろうか?』って言ってきたんで『いや、俺が蹴る』って(断った)。ふざけたことしてきたので」と笑いを誘い、自分自身につぶやいたのではなく、DF三浦との会話の一端だったことも明かした。