なでしこジャパン 涙の主将・熊谷「みんなのおかげでパリにいけます」と絶叫 リオ五輪予選敗退の経験伝え「本当にうれしい」
「女子パリ五輪アジア最終予選、日本代表2-1北朝鮮代表」(28日、国立競技場)
なでしこジャパンが北朝鮮との死闘を制し、パリ五輪出場を決めた。試合終了直後、涙を流した主将の熊谷は円陣で「みんなのおかげでパリにいきます。パリでもみんなで笑いましょう」と絶叫してチームをたたえた。
リオ五輪予選で敗退を経験したことを現在のチームに伝えてきた主将。「本当にうれしいです」と喜びをかみしめた。「初戦でなかなか相手との立ち位置の関係でうまくいかなかった」と言いつつも「しっかり勝ちきれたことは次の試合につながるかと思います」と前を向いた。
先制ゴールを決めた高橋はなは「まず出場権を決めることができてホッとしています」と語った。前半26分、敵陣中央からのフリーキックに田中美が頭で合わせたがボールは惜しくもバーに。そのこぼれ球に対し、高橋が詰めてゴールに押し込んだ。前半は北朝鮮の激しい当たりになかなかペースがつかめなかったが、ファウルからのワンチャンスを見事にモノにした。
「いいところにこぼれてきただけ。押し込むだけでした」と振り返った高橋。「本当に苦しい時間帯も続きましたし、失点も私のミス。チームのみんなのおかげで勝てました」と笑う。貴重な2点目を決めた藤野あおばは「自分が決めたいという気持ちだった」と語った。全員が一丸となってパリ五輪出場を決めた。