北朝鮮代表 リ・ユイル監督「釈然としないものもありますけど」「VARがあれば」猛抗議のシーンで思い吐露
「女子パリ五輪アジア最終予選、日本代表2-1北朝鮮代表」(28日、国立競技場)
北朝鮮代表のリ・ユイル監督は試合後の会見で涙ながらに「同胞の方たちに大変申し訳ない」と謝罪。その上でVAR判定がなかったなど、判定について不満を口にする場面もあった。
「アウェーのわれわれに対してもう少し尊重してくれる。そういった判定があってもよかったのではないかというふうに思います。ある部分、釈然としないモノもありますけど、あくまで主審の判断にのっとって、ルールを守って、最後までフェアプレーを心がけました」と語った指揮官。問題のシーンは前半終了間際だった。
右サイドからのクロスに合わせた北朝鮮の選手が放ったシュートがゴールへ転がった。だがラインギリギリのところで山下が右手で払い、ゴールラインは割っていないとの判定。これに北朝鮮の選手たちは両手を大きく上げながらボールを追い、判定に抗議の意を示した。
その後、プレーが止まった段階で主審に詰め寄り、イエローカードが提示されるなど国立は騒然とした雰囲気になった。今回の試合にはVAR判定がなく「やはり公正な判定というためにはVARが導入されればいいとは思います。技術的にやはりVARが導入されていれば、大きな助けにはなったかと思います。役に立ったかとは思います」と思いを吐露した。
一方で「今回は非常に重要な一戦だっただけですので、その試合に臨む姿勢そのものが重要であったのではないかと思います」とも語った指揮官。き然とした態度で報道陣の質問に答えていた。