北朝鮮代表に最後まで声援 在日同胞ら称賛「あと1点」
日本代表「なでしこジャパン」に惜敗した北朝鮮代表の果敢なプレーを、応援に駆けつけた在日朝鮮人ら同胞が称賛した。28日夜、パリ五輪出場を懸けて東京・国立競技場で行われたサッカー女子のアジア最終予選。北朝鮮側の3千席の応援席はそろいの赤い衣装で染まり「ゴールへ攻めろ」「あと1点」と最後まで声援を送った。
スポーツの国際大会などで北朝鮮代表選手が来日したのは約5年ぶり。北朝鮮側の応援席は、日本を攻め続ける選手にバルーンスティックを打ち鳴らし、日本に2点先取された後に1点を奪い返すと跳び上がって喜んだ。
埼玉朝鮮初中級学校の尹輝瑛君(10)は「代表選手のプレーを日本で見られるのは貴重な機会で本当にうれしい」と話した。
選手一行は25日に入国後、同胞から差し入れられたキムチに舌鼓を打ったほか、「絶対に勝って」と書かれたメッセージを受け取って感激した様子を見せたという。北朝鮮でもサッカーへの関心は高い。国営メディアは、引き分けだった第1戦や日本での第2戦の日程を「重要ニュース」として報じている。