なでしこジャパンを救った! GK“山下の1ミリ” 「誤審があったら嫌だなと」も「全然大丈夫かなと思った」

 「女子パリ五輪アジア最終予選、日本代表2-1北朝鮮代表」(28日、国立競技場)

 2大会連続6度目の五輪出場を目指す日本代表「なでしこジャパン」は、2-1で北朝鮮に勝利。サウジアラビアでの第1戦との2戦合計スコアで上回り、パリ五輪出場を決めた。日本は前半26分に高橋はなが先制点を挙げ、後半32分に藤野あおばが追加点。GK山下杏也加がゴールラインぎりぎりで相手のシュートをかき出す好守を見せるなど北朝鮮を1点に抑えた。なお、もう1試合はオーストラリアがウズベキスタンに10-0で勝ち、2試合合計13-0で3大会連続の五輪出場を決めた。

  ◇  ◇

 “山下の1ミリ”がなでしこの窮地を救った。1点リードの前半45分だ。ゴール前へのパスを相手選手がヒールで押し込む形でのシュートを、GK山下が反応してゴールライン上で間一髪、右手でボールをかき出した。

 出どころが見えづらい難しい局面で見せたスーパーセーブ。それでも「ボールが抜けてきたところしか分からなかった。ボールのスピードと自分の体勢も良かったので、結果論で良かった」と謙遜気味に振り返った。

 今予選ではVARが採用されていないだけに「誤審があったら嫌だなと」と話したが、ラインを割っていないのを確認して「全然大丈夫かなと思った」と話す。これでパリ五輪出場が決定。「W杯よりチーム数も少ない。メダルに届くチャンスはあると思う」と本戦への意気込みも示した。

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