惜敗の北朝鮮サポーター 試合後の行動に称賛の声 なでしこJに拍手、エール&ごみ拾い「改めてスポーツっていいな」 在日同胞3000人が声援 北朝鮮監督は涙
女子サッカーのパリ五輪アジア最終予選で日本と対戦し、惜敗した北朝鮮のサポーターの試合後の行動が称賛を集めている。ホームアンドアウェー方式で、第2戦が国立競技場で行われ、会場では赤い衣装を着た在日朝鮮人のサポーター約3000人が国旗を掲げて、大きな声援を送った。
SNSでは「北朝鮮サポーターは規律正しく熱く応援してた。ゴミを拾ってる人も多かったみたいだし、日本選手に手を振ってエールを送る人もたくさんいた」、「北朝鮮のサポーター、日本の選手が周回してる時に日本に応援歌を歌っててゴミも集めてた」、「なでしこに対して手を振って健闘をたたえていて、改めてスポーツっていいなと」との声が投稿され、反響を集めた。
北朝鮮サポーターについて、試合後、北朝鮮代表のリ・ユイル監督は「私どもに声援を送ってくださいました同胞のサポーターの皆様に良い結果をもたらすことができず、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからもっと、さらにいい試合をお見せすることができるように努力してまいりたいと思います」と指揮官は号泣しながらコメントした。また、なでしこジャパンの池田監督は北朝鮮の大応援団から「オリンピックで頑張れ」とエールを受けたことを明かし「試合終わって最後あいさつするときにオリンピックで頑張れという声もいただいたりですとか。サッカーを愛する仲間として、スタジアムに来てくださったことはうれしく思います」と感謝の思いを口にしていた。