闘莉王氏が“山下の1ミリ”を称賛「日本の1得点くらいの価値があるセービング」なでしこJのパリ五輪メダル獲得に期待

 サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王氏(42)が1日、自身のYouTubeチャンネルを更新。北朝鮮を下してパリ五輪出場を決めたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の戦いぶりをたたえた。

 日本は1-0の前半45分の守備で、ゴール前へのパスを相手選手がヒールで押し込む形でのシュートにGK山下杏也加が反応。ゴールライン上で間一髪、右手でボールをかき出した。

 三笘の1ミリならぬ“山下の1ミリ”について闘莉王氏は「まず相手の技術の高いシュートをGKがちゃんと読んでいたのかな。そうでなければあそこまで戻りきれない」と評価。さらには「反応が早い。ステップですよ。ナラさん(元日本代表GKの楢崎正剛氏)に教えてもらったけど、GK(の良しあし)は体のデカさではなく(足の)ステップの運び方。ステップの運び方がいいGKは常に真正面でボールを捕れる。ブラジル代表にタファレルといういいGKがいたが、あまり飛ばない。飛ばないのはステップの運び方がいい。日本の1得点のような、それくらい価値があるセービング」と大絶賛した。

 闘莉王氏自身の考えと断った上で「女子代表はW杯の重みよりは、五輪のメダルの方が重いのではないかな」とし「池田太監督のもとで、五輪でどれくらいやってくれるか楽しみ」と期待。J1浦和時代に親交がある指揮官が率いるなでしこジャパンだけに「いいサッカーはできているけど、いいサッカーだけじゃ飯は食っていけない。太さんの腕の見せどころ」と一対一の競り合いや球際の集中力など泥くさい戦いを求めた。さらに「めちゃくちゃ応援している。メダルに手が届かないと失敗に終わってしまう。一人のファンとして、女子サッカーが盛り上がるためにはメダルに届かないと。そこまでは行ってもらわないと。太さんにはどんな色でもいいので、メダルを持って帰ってきてほしい」と言葉に熱が帯びた。

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