J1神戸ホーム開幕飾れず 吉田監督体調不良で菅原コーチ代行も「足りなかったのは経験とマネジメント」

 後半、競り合う柏・木下(右)と神戸・酒井(下)
 柏に敗れた神戸イレブン
 前半、パスを出す柏・小屋松
3枚

 「明治安田J1、神戸0-1柏」(2日、ノエビアスタジアム神戸)

 連覇を目指すJ1神戸はホーム開幕戦を飾れなかった。吉田孝行監督(46)が体調不良によりベンチを外れ、菅原智コーチ(47)が代行指揮を執ったが、0-0の後半38分にボールを奪われてカウンターから相手FW木下にゴールを決められた。

 菅原代行は「柏はセカンドボールを拾い、推進力で前へ出た。うちはミスから失点してしまった。でも最後まで選手は全員点を奪いに行く姿勢を見せてくれた」と試合を振り返った。吉田監督がいなかったことについては「不在というのは変えられないことなので、その中でチームとしてベストを尽くした」とし「スタッフ、選手で助け合い今までと代わらないやり方でやった。監督は前日も今日もコミュニケーションを取りながら一緒に戦ってくれた。足りなかったのは自分の経験と、勝たせるマネジメントだと思う」と全員でカバーした結果だとした。

 戦術面については1日に吉田監督と話し合ってイメージを決めていたという。しかし2月24日の開幕・磐田戦で得点を挙げた2選手の負傷交代が大きく響いた。前半32分にMF汰木康也、後半6分にはMF佐々木大樹が故障で相次ぎ交代。汰木は試合後病院へ向かった。菅原代行は「試合は生ものだしアクシデントはある。スタッフ、監督とコミュニケーションを取りながら私が判断した」と状況をみながら総合的に選手交代の判断を行ったとした。

 この試合でGK前川黛也がJリーグ通算100試合出場を達成。しかし白星で飾ることはできず「失点シーンは自分の所で防がないといけないし、後半何回かカウンターで油断していかれるところもあった」と笑顔はなかった。吉田監督が不在だったことについては「イレギュラーなことがあっても勝てるようにしていかないと」と話した。

 クラブによると吉田監督の症状は重篤ではないという。

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