東京V 16年ぶりJ1星またスルリ 終了間際にまたPK献上 城福監督「本当に悔しい」
「明治安田J1、浦和1-1東京V」(3日、埼玉スタジアム)
16季ぶりにJ1に復帰した東京Vは、浦和に追い付かれて1-1で引き分けた。前半にFW木村勇大(23)のゴールで先制したが、最終盤に浦和のDFアレクサンダー・ショルツ(31)にPKを決められた。ともに1分け1敗で勝ち点1。
これがJ2との差なのか。16年ぶりのJ1勝利が、またもスルリと逃げていった。開幕戦同様、先制しながら終了間際にPKを献上し同点に。勝ち越しこそ許さなかったものの、城福監督は「本当に悔しい試合になってしまった」と唇をかみしめた。
前半42分にFW木村がゴール前のこぼれ球に反応し先制ゴール。「強引にいきました」と難しい体勢ながら右足を振り抜いた。先月28日に23歳の誕生日を迎え「もう若い年代ではない」と口にしていた背番号20が、うれしいJ1初得点でチームに勢いをもたらした。
開幕戦は後半に追加点を奪えずに逆転を許しただけに、ゴールを狙いたかったが突破口を見いだせず。城福監督は「攻守におけるゲームチェンジャーを育てていかないと」と課題を口にした。
ただ、昨季4位の浦和にアウェーで引き分け。5万超の大観衆にひるむことなく、J1では2008年11月23日の札幌戦での引き分け以来となる勝ち点1を獲得した。主将の森田は「ポジティブな勝ち点1だと思う。来週につなげていければ」と前を向いた。