東京23区初のJクラブを目指す新宿が開幕戦黒星 北嶋秀朗新監督は市船同級生対決に「こういう舞台で戦えるのは幸せ」
「JFL、クリアソン新宿0-4沖縄SV」(10日、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場)
J3昇格を目指す新宿が、開幕戦で昨季JFL最下位の沖縄SVに痛恨の大敗を喫した。
観衆は3585人と東京23区初のJクラブ誕生への期待を感じさせる空気の中、新宿は開始から攻勢を仕かけて沖縄ゴールに迫る。だが、前半33分にエリア内で相手を倒してPKを献上して先制を許すと、その2分後にもゴール前の混戦を押し込まれて失点した。
後半もボールを握る時間帯を作りながら、セットプレーの場面でのミスもあり2失点。今季から指揮を執る北嶋秀朗監督の初陣だったが、市立船橋時代にともに全国制覇を果たした沖縄SV・小野木玲新監督との同級生対決は完敗に終わった。
攻め込む時間帯もあっただけに「得点差の試合内容ではなかったという印象。ボールひと転がりがどちらかによって試合の表情が変わってしまうんだなと感じた」と北嶋監督は振り返り、監督としてサッカーの難しさを痛感した様子だ。
それでも、JFLで2位以内であればJ3昇格の可能性が出てくる大事なシーズン。「クリアソンとしては、これで終わるわけにはいかない。今日できたこと、できなかったことを整理して次に臨みたい」と話した。
盟友との対戦には「3年間一緒に戦って、クラスも一緒で、選手権も優勝してという仲間とこういう舞台で戦えるのは幸せだった。今日は0-4で彼におめでとうっていう気持ちでいっぱい」とした上で「アウェーでは同じようにやり返せるように頑張りたい」と誓った。