横浜M クラブ史上初のACL4強 アンデルソンロペスがV弾 数的不利も最後まで諦めず
「ACL・準々決勝、横浜M1-0山東」(13日、日産スタジアム)
日本勢で唯一8強に勝ち上がった横浜Mは山東(中国)に1-0で勝ち、6日に行われたアウェーでの第1戦(2-1)との2戦合計を3-1として4強入りを決めた。後半30分にアンデルソンロペスが決勝点を決めた。4月の準決勝で蔚山(韓国)と対戦する。
逆境をはね返し、横浜Mが新たな歴史の扉を開いた。難しい一戦を制してハリー・キューウェル監督は「次のステージへ進めて良かった。結果としても満足しているし、選手たちを本当に誇りに思う」と選手たちをたたえた。
アウェーでの第1戦を2-1で勝利して迎えたホームでの第2戦。だが、予想外の展開がチームを窮地に立たせる。前半43分にはFWヤンマテウスが右足を負傷して交代。さらに後半2分にはDF永戸が2枚目のイエローカードで退場に。その後は山東の猛攻に防戦一方の展開を強いられた。
それでも後半30分。ショートカウンターからMF山根の右からのクロスに、FWアンデルソンロペスが左足でのダイレクトボレーをゴールに突き刺した。指揮官も「最後の最後まで諦めず、前へ行く姿勢でやってくれた」とし、チーム全員でもぎ取った先制点だった。
クラブ史上初のACL4強。アンデルソンロペスも「このユニホームで歴史を作れたのはすごく幸せ」と話す。固い結束力を見せた横浜Mが、アジア王者への険しい道でまた1つ、前に歩を進めた。