ブラボ~!長友37歳の代表復帰22年W杯以来 出直しへ森保監督「ピッチ内外で存在感を」 北朝鮮戦26人発表
日本サッカー協会は14日、都内で会見を開き、2026年北中米W杯アジア2次予選兼27年アジア杯予選となる北朝鮮戦(21日・国立、26日・平壌)の日本代表26人を発表した。37歳のベテラン、DF長友佑都(FC東京)が一昨年のカタールW杯以来となる代表復帰。森保一監督(55)は、難しい戦いとなる北朝鮮戦でピッチ内外でのまとめ役としても大きな期待を寄せた。
どんな事態が待ち受けるか分からないアジアの戦い。そして、今回は13年ぶりとなる平壌でのアウェー戦も控える。さまざまな状況に備え、森保監督が決断したのは長友の代表復帰。「ピッチ内外で存在感を発揮してもらえればと思っている」と、その狙いを語った。
国際Aマッチで日本歴代2位となる142試合出場を誇る長友。W杯にはGK川島(磐田)と並び、4大会連続出場を果たしている。22年カタール大会でも全4試合にスタメン出場し、日本の16強入りへ貢献した。
MF三笘薫(ブライトン)やDF冨安健洋(アーセナル)らが故障の影響で、MF伊東純也(スタッド・ランス)も、2月のアジア杯中に報道された性加害疑惑の影響で選出外。その中で、アジア杯8強敗退からの出直しへ、豊富な経験を持つベテランの存在を求めた形だ。
森保監督は「まずは、プレーヤーとして彼を選んだことを伝えたい。チームの中で存在感を発揮して、いいプレーができている。客観的なデータも、高強度のプレーを日本人選手の中でもトップとして発揮できている」とクラブでの活躍を評価しての選出を強調した。
一方で、アジア杯準々決勝のイラン戦後にMF守田がピッチ外からの助言やコンセプト共有を訴え、森保監督も「選手が局面を打開できるだけのコンセプトの共有ができていなかった」と振り返った。その課題解消へも、細かな首脳陣と選手の意思疎通を図る“潤滑油”として、うってつけの人材だ。
「彼はどんな時にも反省を怠らず、前向きに振る舞ってくれる。より厳しい戦いになっていく中で、彼がもたらしてくれるエネルギーに期待したい」と森保監督。起爆剤を得て高めたチーム力で、難敵との戦いへと挑む。
◇長友佑都(ながとも・ゆうと)1986年9月12日、愛媛県西条市出身。東福岡高から明大を経て在学中の08年にFC東京入りした。10年からイタリア1部のチェゼーナ、インテル・ミラノ、トルコ1部のガラタサライ、フランス1部のマルセイユでプレー。21年9月にFC東京へ復帰した。日本代表は08年にデビュー後、W杯に4大会連続出場。歴代2位の国際Aマッチ通算142試合出場(4得点)。170センチ、68キロ。利き足は右。妻はタレントの平愛梨。