INAC監督「田中美南はメッシ」1ゴール1アシスト 開幕10戦無敗で首位キープに貢献
「WEリーグ、INAC神戸2-0千葉L」(16日、ノエビアスタジアム神戸)
INAC神戸がなでしこメンバーの2点で快勝し、首位を守った。0-0の後半11分、フリーキックのボールをFW田中美南がヘディングで押し込み先制ゴール。さらに同26分、田中のパスが相手DFに当たり角度が変わったところをMF北川ひかるが頭で押し込み、ダメ押しの2点目を挙げた。
開幕から10試合で7勝3分けの負けなし、勝ち点24で首位を走る。ジョルディ・フェロン監督は「最終的に田中がクオリティーを発揮してくれた。1ゴール1アシストは素晴らしい」とたたえた。この日得点を挙げた北川やGK山下杏也加を含め、パリ五輪を決めた女子日本代表組がチームをけん引。同監督は「(3人は)計り知れない効果を与えてくれる。他にも代表クラスの実力者がそろった素晴らしいチーム」と層の厚さに胸を張った。
さらに「例えれば、美南はメッシのような選手。バルサにはメッシがいてチームを引っ張った。INACには美南がいて引っ張ってくれる。山下もプレーヤーとしてクオリティーが高い。日本代表での頑張りも素晴らしかった。『山下の1ミリ』と言われたように、日本代表を引っ張っていく中心選手だ」と絶賛した。
褒め言葉を聞いた田中は「監督はいつも心配してくれて、試合中も『自由にしていいよ』と言われる。責任をもってやらなければと感じる」と感謝。「メッシ選手はスーパーな選手なのでうれしい。プレースタイルは自分と違うが、中心的な選手として自由にやってくれということだと思う」とはにかんだ。