J1神戸・好調の広島から勝ち点1得るもホーム初勝利ならず 吉田監督「勝ち点3ほしかった」
「明治安田J1、神戸0-0広島」(16日、ノエビアスタジアム神戸)
2連覇を目指す神戸は広島と0-0で引き分け、勝ち点は神戸が7で広島が8。J1初挑戦の町田はFW藤尾翔太(22)らのゴールで札幌を2-1で振り切り、3連勝の勝ち点10で首位に立った。FC東京は日本代表に復帰した長友佑都(37)の先制ゴールなどで福岡に3-1で快勝し、今季初勝利を挙げた。福岡は初黒星。東京V-新潟は2-2で引き分けた。
好調の広島から勝ち点1を得たがホーム初勝利とはいかず、吉田監督に笑顔はなかった。「ホームなので勝ち点3がほしかった。残念でした。次へ切り替えたい」と、スコアレスドローに終わった一戦を振り返った。
勝てば首位浮上の可能性がある中で臨んだ一戦は、互いに譲らぬ攻防となった。放ったシュート数は神戸7、広島8とほぼ互角。「お互いアグレッシブなチーム。セカンドボールの攻防や、そこからどうつなげるかを予想したが、そういうゲームになった」と想定に近い展開となった。
前半を0-0で折り返すと、後半は自慢の前線が相手ゴールを攻め続けた。15分にはFW大迫のパスを受けたMF武藤がシュートも、広島GK大迫にセーブされた。35分は大迫が放ったクロスのこぼれ球に武藤が反応、蹴り込んだがゴール左外へ。43分にはゴール正面で武藤がヘディング、44分には大迫がペナルティーエリア中央からシュートを放ったが、またもGK大迫に止められた。
主将のMF山口は「これまで相手が4バックのチームばかりで、3バックで5枚で守ってくる広島に対して、いい攻撃ができなかった。それが今後の課題」と分析。しかし「悲観することはない」と前を向いた。試合を重ねるごとに攻守でパターンを構築しつつある。次こそホームのサポーターに初星と初ゴールを届ける。