MFボンマティ、五輪の金へ野心 スペイン女子サッカー育成の象徴
パリ五輪のサッカー女子で、初出場ながら優勝候補のスペインが順調だ。昨年の女子ワールドカップ(W杯)に続き、今年2月には欧州ネーションズリーグを制覇。26歳の司令塔で、世界最優秀選手賞「バロンドール」にも輝いたMFボンマティ(バルセロナ)がこのほど取材に応じ「当然、五輪に出場して勝つことが重要だ」と抱負を述べた。
スペインは近年、育成を強化して台頭した。その象徴であるボンマティはバルセロナの育成組織時代、男子のスターだったイニエスタやシャビの動きを研究し「ボール扱いがうまく、すてきなプレースタイル」と魅了された。彼らが見せた小気味よい球さばきを身に付け、世界的な選手に上り詰めた。
日本代表「なでしこジャパン」には昨年の女子W杯の1次リーグで0-4と完敗した。パリ五輪でもライバルとなりそうで「常に尊敬しているチーム。われわれのように小柄な選手が多く、技術があってサッカーをよく理解している」と印象を語った。(共同=石井大輔)