「国際親善試合、Ｕ２３日本代表１－３Ｕ２３マリ代表」（２２日、サンガスタジアム）

　パリ五輪出場を目指すサッカー男子のＵ－２３（２３歳以下）日本代表がＵ－２３マリ代表と対戦し、１－３で敗れた。日本は前半２分に平河悠（町田）が先制ゴールを決めたが前半３４分、後半８、４５分にゴールを許した。五輪アジア最終予選を兼ねたＵ－２３アジア・カップ（カタール）は４月１５日に開幕。マリは日本がアジア杯で３位以内に入った場合、五輪で同じ１次リーグＤ組に入る見込み。

　結果にこだわった一戦で悔しい敗戦を喫した。ミス絡みもあり３失点。攻撃では開始２分に先制するも、追加点は奪えず。約１カ月後の決戦を前に攻守とも不安を残す内容。大岩監督は「このレベルで起こりえるミスが結果に表れた」と現実を受け止めた。

　１－０の前半３４分、自陣で川崎のパスが相手に奪われたのをきっかけに同点ゴールを許した。Ｊリーグ京都では主将を務める川崎。ホームの声援に応えられず、失点後は地面に倒れ込んだ。

　本戦では海外組の招集が難しく、ベスト布陣が組めない見込み。２１日に行われたＡ代表の試合では海外組がスタメンを占めたが、この日のマリ戦では山本理仁のみだった。そんな中、国内組で輝きを見せた男もいた。先制点を生んだのは、Ｊリーグで現在首位の町田を引っ張る平河。本戦前のラストチャンスでアピールに成功した。

　次戦は中２日でウクライナ戦。指揮官は「改善しなければいけないところが明確になった」と前を向く。課題を修正して臨み、暗雲を振り払ってみせる。