申告漏れ指摘のイニエスタが声明 5億8000万の追徴課税「事実上完済」も二重課税訴え スペインにも所得税納付「明らかに負担大きい。超過税金の返還望む」
元スペイン代表で、ヴィッセル神戸でプレーしたアンドレス・イニエスタが23日、大阪国税局からJリーグの契約金に関して所得税などの申告漏れを指摘されたことについてコメントを発表。「根底にある議論は、2018年期間の居住者納税義務に焦点を当てており、この年の後半に、公に知られているように、私はヴィッセル神戸と契約後、日本に移住しました。2018年度、私は該当する内部規定に従って、全世界の所得を対象としてスペインで所得税申告書を提出しました。2021年から2022年にかけて、日本の税務署当局は私の税務上の居住地に関する議論に焦点を当てた調査を開始し、私が2018年の一部の間日本の税務上の居住者であったことの結論が出ました。この調査による債務も事実上完済しました」と、説明した。
その上で「したがって、その期間の所得は明らかに負担の大きい二重課税を受けているため、私はアドバイザーチームを通じて、スペインと日本の間の二重課税協定に規定されているいわゆる『友好的な解決』を開始するよう要請しました。この手続きは現在進行中であり、両国が合意に達したことに基づく速やかな解決を待つとともに、支払った超過税金が返還されることを望んでいます」と、二重課税を訴えた。
申告漏れの指摘については「だからこそ、私は、申し立ての解決を待つ間、公開された情報について敬意と注意を払うよう求めます。私はこれまでも、これからも、施行されている法律と規則に従って行動します」と、呼びかけた。
所得税法では、日本に生活の拠点がある「居住者」は確定申告で所得税を納める必要がある。3人は来日後の一部の期間について税法上の「非居住者」として税務処理していたが、家族と同居していたことなどから、国税局は日本の居住者に当たると判断したとみられる。
イニエスタは1年未満の契約だった2018年に関して日本で確定申告をする必要がある「居住者」と認定された。追徴税額は約5億8千万円。