神戸ゴール祭り エース大迫の一発から今季J1最多6点 移籍の宮代も3得点目「成長できる環境」

 「明治安田J1、神戸6-1札幌」(30日、ノエビアスタジアム神戸)

 昨季王者の神戸は札幌に6-1で大勝して勝ち点10とした。武藤嘉紀(31)と宮代大聖(23)が2ゴールずつを挙げる活躍を見せた。札幌は開幕5戦未勝利。首位に立つ町田は鳥栖に3-1で勝ち、4連勝で勝ち点を13に伸ばした。C大阪は湘南を2-0で退け、3連勝で同11として2位に浮上した。川崎は脇坂らのゴールでFC東京に3-0で快勝し、連敗を3で止めた。

 まさにゴール祭り。神戸が本拠地での得点力不足に苦しんでいたと思えぬ6得点の暴れっぷりで、ホームのサポーターに今季初星を届けた。

 ホーム初得点は“半端ない男”の右足だった。前半8分、ロングボールからつながれたパスにFW大迫が反応。エースの一発を号砲に、続いたのは川崎Fから移籍した宮代だ。同24分、パスを受けゴール右隅に決めた。9日・FC東京戦に続く大迫とのアベック弾で勝利に貢献。腕を振り上げ「矢印をどんどんゴールに出そうと意識しているし、それが相手に脅威」と喜びを表現した。

 後半4分にも相手のクリアミスのボールを胸でトラップし、振り返りざまに左足で蹴り込んだ。その後も3得点目を狙い続け、放ったシュートは5本。「FWなので取れるだけ取りたいというのはある。変わらず強力に狙っていきたい」と、抜群のポジショニングと対応力で貪欲さをみせた。

 大迫、武藤ら経験豊富なFWがいる神戸に加入し「一つ一つのプレーの精度やメンタルなど、成長できる環境」と王者の理論を吸収し続ける。開幕前に副将のDF酒井から「サコ君(大迫)と得点王争いを」と指名された23歳の若武者は、これでシーズン3得点目と波に乗ってきた。

 6得点は今季J1最多。オウンゴールで1点を失ったものの、得失点差で大きく優位に立った。吉田監督も「6点は予想しなかった」と舌を巻く猛攻で、神戸が春風とともに上昇気流に乗ってきた。

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