出でよラッキーボーイ!久保不在を乗り越えろ U23日本代表・アジア杯メンバー23人発表
日本サッカー協会は4日、男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア・カップ(15日開幕、カタール)に向けたU-23(23歳以下)日本代表23人を発表した。3月の国際親善試合のメンバー26人をベースに、国内組は松木玖生(FC東京)、細谷真大(柏)らを選出。海外組も前回招集と同様の5人が選ばれた。1次リーグB組の日本は16日に中国、19日にアラブ首長国連邦(UAE)、22日に韓国と対戦する。厳しい戦いを勝ち抜くため、大岩剛監督(51)はラッキーボーイの登場に期待した。
さまざまな制限の中、発表前日の深夜まで悩み抜いた23人。久保建英(レアル・ソシエダード)ら海外組の一部選手の招集はかなわず、ベスト布陣とはいえないが、大岩監督は「この選手たちでタフな戦いをしっかりと戦い抜く」と強い覚悟を示した。
山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、大会開催時期が1月から4月にずれ込んだことで「自由に選手が選べない」と国内外で招集が難航したと説明。「前例のない時期に中東で行われる。本当に厳しい予選が想像される」と話した。
1次リーグは4カ国ずつ4組に分かれて総当たりで実施。各組上位2チームの合計8チームが準々決勝に進出し、上位3カ国に五輪出場権が与えられ、4位はギニアとのプレーオフに回る。「3・5」の狭き門突破へ-。指揮官は「俗にいうラッキーボーイ、チームを前進させてくれるような選手が出てきてほしい」と、逆境を楽しむ“お祭り男”の登場に期待した。
銅メダルを獲得した1968年メキシコ大会以来、56年ぶりの五輪メダルへ。まずはパリへの切符を懸けた戦いに挑む。