「明治安田Ｊ１、東京Ｖ－ＦＣ東京」（１３日、味の素スタジアム）

　１６年ぶりとなる“東京ダービー”の試合前、ゴール裏のＦＣ東京サポーターから大ブーイングが起こる一幕があった。

　両クラブ本拠地とする味の素スタジアムが舞台だが、この日は東京Ｖのホーム開催として取り扱われる。試合開始約５０分前、東京ＶのＧＫマテウスがスタジアムアナウンスに紹介され、ピッチに現れると“アウェー”のＦＣ東京サポーターから大ブーイング。その後、割れんばかりのチャントが鳴り響いた。

　さらに、ＦＣ東京の下部組織出身のＧＫ波多野がゴール裏に駆け寄りサポーターをあおると、大きな拍手とともに「波多野コール」。その後「ヴェルディ川崎」チャントや「川崎帰れ！」コールも起きた。

　昨年の天皇杯３回戦以来となる両クラブの対戦。試合はＰＫ戦の末、ＦＣ東京が勝利した。一方で、ピッチ外では一部ＦＣ東京サポーターがキックオフ直前、同スタジアム内のゴール裏席で発煙筒を使用する騒動があった。両クラブは１２日、調布警察署との連係を発表。違法行為防止のため会場内外をカメラにて撮影することが発表された。