長谷部誠が引退、地元への配慮 こだわったドイツ語の記者会見
【ベルリン共同】サッカーのドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠(40)は、全てドイツ語による記者会見で17日に今季限りでの現役引退を表明した。クラブによると、まずは地元ファンやメディアに報告したいという本人の意思と配慮があった。10シーズンを過ごしたクラブへの感謝も丁寧に表し、会見後は温かい拍手に包まれた。
「僕と家族はドイツに長く滞在することになると思う。ドイツは第二の故郷だし、アイントラハトはもちろん僕のクラブだ」。引退後も指導者として残る契約を結んでおり、改めてクラブへの強い愛情を口にした。
元日本代表主将がドイツでも異例と言える高評価を勝ち取ったのは、誠実な姿勢のたまものだ。クレーシェ強化責任者は「長年の経験を若手に伝えるために、私たちのクラブに残ってくれることをうれしく思う」と歓迎する。
2018年にドイツ・カップ制覇、22年に欧州リーグ優勝と、貴重なタイトル獲得に貢献してきた。「残りの1カ月で何としても(リーグ6位以内の)目標を達成したい」と強調した。