町田 首位返り咲き 先発5人入れ替え黒田采配ズバリ「連敗だけは絶対にできなかった」
「明治安田J1、FC東京1-2町田」(21日、味の素スタジアム)
町田はFWナ・サンホ(27)とFWオ・セフン(25)の得点でFC東京を2-1で下し、2試合ぶりの白星で勝ち点19として首位に返り咲いた。FC東京は同12。名古屋はFW永井謙佑(35)の勝ち越しゴールでC大阪を2-1で破り、6試合負けなしで勝ち点16とした。前節首位のC大阪は今季初黒星を喫し、同18の2位に後退した。
前節の神戸戦で敗れ首位を明け渡した町田が、わずか1週間でその座に返り咲いた。黒田監督は「連敗だけは絶対にできなかった。総力戦で得た勝ち点3だった」と力を込めた。
黒田采配が的中した。今季リーグ戦初出場のMF宇野、MF高橋を含め前節からスタメン5人を入れ替え。その中で17日のルヴァン杯で結果を残したDF望月が、決勝点をアシストするなど攻守で躍動した。
1-1の前半25分、ロングボールに反応。驚異的なスピードで相手DFを置き去りにし、ゴールライン際からクロスを上げ、オ・セフンのゴールにつなげた。VARで確認するほどギリギリのところから貴重なアシスト。望月は「自分のストロングを生かせた」と笑顔をのぞかせ、黒田監督も「前に自分の道が空いた時には恐ろしいぐらいのスピードを出す」と高く評価した。
U-23日本代表の平河、藤尾を欠きながら選手層の厚さを見せた。「彼らがいないところで勝つことはすごく大きい」と指揮官。昨季J2MVPで長期離脱していたFWエリキも復帰を控えており、快進撃はまだ続きそうだ。