U-23アジア杯代表選外の横浜M・植中が見せた意地「2度負けるわけにはいかない」仲間たちへの思いを秘め韓国クラブに“リベンジ”
24日のACL準決勝第2戦・蔚山戦(日産)で2ゴールの活躍を見せたJ1横浜MのFW植中朝日(22)。パリ五輪出場を懸けて戦うU-23日本代表の仲間たちへ、自身の成長示す躍動でエールを送った。
前半13分にゴール前の混戦から右足でたたき込む先制弾。そして、前半30分には外側から巻いてゴール右上の隅へ技ありのミドルを決めた。
スーパーゴールに「出来過ぎました。あまりああいうシュートを打ったことない。もうできないかもしれない。でも決まったので、自信を持ってああいうのも打っていきたい」と照れ笑いの植中。屈託のない笑顔の一方で、強い思いを持って臨んだ一戦だった。
現在、パリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジア杯を戦うU-23日本代表。直前の国際親善試合まで植中も代表に名を連ねたが、アジア杯の代表には選出されなかった。悔しさを感じる間もなくクラブで連戦を戦いながら、それでも代表の仲間たちを気にかけている。
「代表チームの選手とも何人かと連絡を取っているので、向こうの状況とかも入ってくる。その中でこの前の韓国戦も見たりはした」。1次リーグ1位突破を懸けた22日の韓国戦は惜しくも0-1で敗戦。日本はB組2位で準々決勝に進んだ。
日本の敗戦を目の当たりにする中で「日本のチームが韓国に2回負けるわけにはいかないので」と蔚山戦へ燃える思いを持って臨んだ。そして「代表チームとクラブチームの違いはあるが、代表の選手たちに負けられないので結果が出て良かった」という意地も-。
きょう25日にU23アジア杯準々決勝で開催国・カタールと戦う日本代表への刺激ともなる、植中が仲間へ送る強烈エールの2ゴールだった。
5月のACL決勝を「楽しみにしている。ワクワクしながらプレーしたい」と心待ちにする植中。さらに優勝すればクラブW杯への出場権も得る。「ずっとテレビで見ていたような舞台。欧州や各大陸のチャンピオンが集まるので、出たい気持ちはより高まった。何が何でも決勝を勝ちたい」。急成長の22歳は、代表での経験を経て、次の世界の舞台を見据えた。