「明治安田Ｊ１、神戸０－１京都」（２７日、ノエビアスタジアム神戸）

　神戸は京都に０－１で敗れ、３連勝はならなかった。京都は７試合ぶりの勝利。Ｃ大阪は横浜Ｍと２－２で引き分け、得失点差で暫定首位に立った。前節首位だった町田は磐田に０－２で敗れた。ＦＣ東京は新潟に３－１で快勝。札幌－湘南は３－３の引き分けだった。

　ビデオ・アシスタント・レフェリー（ＶＡＲ）の介入による長い中断後、ＦＷ大迫のＰＫはあえなく止められた。前半追加タイム（ロスタイム）に起きた二転三転のプレーで無得点に終わったことが、最後まで重く響いた。吉田監督は「前半から点を取れればよかったが、その精度は上げないといけない。失点シーンも修正しないと」と反省点を挙げた。

　ワンプレーで２度判定が変わる異例の事態が起きたのは前半終了間際。ロングスローを起点とした攻撃で、こぼれ球を大迫がゴールに蹴り込んだ。しかし、歓喜もつかの間、ＶＡＲの判定はオフサイド。さらに２度目のＶＡＲで、同じシーンの中で京都のＭＦ松田天にハンドの反則があったとして、神戸がＰＫを獲得した。

　ゴール右角を狙った大迫だったが、ＧＫ具聖潤にセーブされた。約１０分を要した２度のＶＡＲの結果、無得点に終わり、後半１０分にＦＷ原に先制を許した。

　シュートは京都の５本に対して約６倍の２９本を放ったが、決勝の１点を奪われた。ＦＷ宮代は「もっと最後の精度を上げないと」と課題を口にし、２度のＶＡＲによる中断について「できればああいう形で試合は止まってほしくない。流れがあるので難しいが、対応していかないと」と、難しい流れになったことを振り返った。

　昨季２戦２勝の相手に敗れ、今季初の３連勝を逃した。吉田監督は「自分たちがダメだったわけではない。ただホームで勝たないといけない」と唇をかんだ。４月はノエスタで２戦２敗。大迫の３試合ぶり先発復帰、ＭＦ汰木（ゆるき）の試合復帰とベストメンバーはそろった。あとは紙一重の部分を埋めるだけ。試合数が増える５月の正念場に向かう。