東京V・DF林「僕が感じてたことを言ってくれた」チームに響いた指揮官の“喝” 価値ある2戦連続無失点

 福岡と引き分け、天を仰ぐ東京V・城福監督
 前半、指示を出す東京V・城福監督(左)
 福岡と引き分け、肩を落とす東京Vのチアゴ・アウベス(右から2人目)ら
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 「明治安田J1、東京V0-0福岡」(28日、味の素スタジアム)

 東京Vはホームで福岡とスコアレスドロー。前節の川崎戦に続いて、クリーンシートを達成した。2戦ともフル出場したDF林尚輝(25)はチームを引き締め直した、指揮官の“喝”の効果を口にした。

 開幕から失点する試合が続いていた中、前節でFWエリソンら攻撃力のある川崎を相手に無失点。チームにとって自信となった一方で、城福監督は後日、守備を重視するトレーニングで「緩みがあった」と指摘。ミーティングでトレーニング映像を流し、「何の達成感だ!日本一のトレーニングを目指さない限り、このチームの残留と驚きを示すことはあり得ない。果たしてこれが日本一のトレーニングだと胸を張れるのか」などと問いただした。当時の心境について林はこう語った。

 「自分自身感じていたことを城福さんが前で言ってくれた。正直0でしたけど失点してもおかしくないシーンがあって、安心することなくやらないと大量失点食らうぞと考えていた。もう一回締めるきっかけにもなりましたし、チーム全体としても守備の意識をさらに高めていこうって、あの一言で皆が思ったんじゃないかなと思います」

 この日の試合では、カウンターを狙う福岡相手に最後まで集中力を切らさず。後半41分には相手CKからカウンターが始まったが、戻ってきた林が体を投げ出して遅らせた。「セットプレーで前に行っても、自分が一番最初に戻るっていう意識を持っていました。自分的には山見につなげたかったなって思いはありますけど、最低限のことはできたんじゃないかなって思います」と振り返った。

 城福監督も「われわれのミスを全員でカバーするというところは全員が意識高くやっている。これを続けたい」と守備での手応えを口にした。チームは直近7戦で無敗も1勝6分け。失点が少なくなれば、おのずと勝利は近づく。林は「守備の積極性を出していきながらクリーンシートを達成したい」と勝ち点3へ意欲を示した。

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